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2016.04.15
緊急性のある頭痛 part2
前回にも頭痛の話をしましたが、第2弾として緊急性のある頭痛をいくつか紹介します。

緊急性の頭痛は、脳になんらかの原因が出来たことにより、引き起こされる頭痛です。

くも膜下出血などの危険な病気も含まれます。二次性頭痛こそが非常に危険であり、注意しなければならない「怖い」頭痛です。

くも膜下出血、脳出血、髄膜炎、脳腫瘍、緑内障、側頭動脈炎、静脈洞血栓症、椎骨脳底動脈解離などが強い痛みとして頭痛が出てきます。

くも膜下出血
脳は外側から硬膜、くも膜、軟膜の3枚の膜でおおわれています。
くも膜の下には脳脊髄液という液体がありますが、この部分に出血するのがくも膜下出血です。

いちばん多いのは、脳の動脈がこぶのようにふくれてそれが破裂する、脳動脈瘤破裂です。
次に脳動静脈奇形からの出血、頭部外傷によるものがあります。

頭全体、時に前頭部、後頭部などに頭痛が起こります。
くも膜下出血の頭痛の特徴は、「突然起こる」「かつて経験したことのないほどの強い痛み」、「バットで殴られたような痛み」と表現されます。
同時に吐き気、嘔吐、頸の後ろが凝る、などのいわゆる髄膜刺激症状が起きます。

働き盛りの人に起こり、死亡率も高い病気です。

脳出血
脳出血とは脳内の血管が何らかの原因で破れ、脳の中で出血した状態をいいます。
そのために意識障害、運動麻痺、感覚障害などの症状が現れます。
血腫が大きくなると脳浮腫によって頭蓋内圧が高くなって脳ヘルニアを起こし、重い場合は脳幹部が圧迫されて死に至ります。

高血圧が原因で起こる脳出血が最も多く、全体の70%を占めます。

一般的には頭痛、嘔吐、意識障害、片麻痺が多くの患者さんにみられます。
出血部位および血腫の大きさにより症状は違います。


他にも緊急性ある頭痛はありますが、とにかく今までに感じたことがないくらいの強い頭痛がありましたら、脳に異変が起きているいる場合があります。

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