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2019.10.15
東洋医学 ~正経十二経脈 手の陽明大腸経~
皆様、おはようございます
台風の影響により被害に遭われた方の冥福をお祈りします
岐阜市六条東にある鍼灸接骨院、
ながの鍼灸接骨院の院長、長野 有高です。

今は、東洋医学についてお話させてもらってます

前回は東洋医学の「経絡」というものがあり、その主となるものが、十二経脈(正経)であることをお話ししました


今日、ご紹介するのは、十二経脈(正経)の2つ目、「手の陽明大腸経」です

手の陽明大腸経とは

手の陽明大腸経とは、人差し指の橈側から始まり、上肢の外側を上り、鼻の外側で終わる 流注です

示指末端(商陽穴)に起こり、示指の橈側白肉際(肌目の際)を循り、第1中手骨と第2中手骨の間(合谷穴)に出て、前腕後外側を上り、肘窩横紋(肘の皺)の外端(曲池穴)に入る。上腕の外側を上行して、肩峰突起(肩の端にある盛り上がったところ)の外端の肩髃穴に至り、巨骨穴を過ぎ、大椎穴(督脈)に至って諸経と会する。大椎穴より下って鎖骨上窩(缺盆穴:足の陽明胃経)を経て肺を絡い、下って膈を貫き大腸に属する。
その支なるものは鎖骨上窩(缺盆穴)より別れて頸部(首)に上り、頬を貫いて下歯中に入り、還り出て左右に別れて口を挟み、鼻下の人中に交わり、左は右に、右は左に行き、すなわち左右交叉して、鼻孔を挟んで鼻翼両側(迎香穴)に終わる。ついで足の陽明胃経に連なる。


手の陽明大腸経のツボ

1.商陽(しょうよう)

取穴部位:示指橈側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

2.二間(じかん)

取穴部位:第2中手指節関節の下、橈側陥凹部

3.三間(さんかん)

取穴部位:第2中手指節関節の上、橈側陥凹部

4.合谷(ごうこく)

取穴部位:第1・第2中手骨底間の陥凹部、第2中手骨より

5.陽谿(ようけい)

取穴部位:手関節背面橈側にあり、母指伸展してできる長・短母指伸筋腱の間の陥凹部

6.偏歴(へんれき)

取穴部位:前腕後橈側にあり、陽谿穴から曲池穴に向かい上3寸、長・短橈側手根伸筋の間

7.温溜(おんる)

取穴部位:前腕後橈側にあり、陽谿穴から曲池穴に向かい上5寸、長・短橈側手根伸筋の間

8.下廉(げれん)

取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下4寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上6寸、長・短橈側手根伸筋の間

9.上廉(じょうれん)

取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下3寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上7寸、長・短橈側手根伸筋の間

10.手三里(てさんり)

取穴部位:前腕後橈側にあり、曲池穴の下2寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上8寸、長・短橈側手根伸筋の間

11.曲池(きょくち)

取穴部位:肘を屈曲してできる肘窩横紋の外方で、上腕骨外側上顆の前

12.肘髎(ちゅうりょう)

取穴部位:上腕骨外側上顆の上際で、上腕三頭筋外縁の陥凹部

13.手五里(てごり)

取穴部位:曲池穴から肩髃穴に向かい上3寸

14.臂臑(ひじゅ)

取穴部位:肩髃穴から曲池穴に向かい下3寸、三角筋の前縁

15.肩髃(けんぐう)

取穴部位:肩関節の前方、肩峰と上腕骨頭の間

16.巨骨(ここつ)

取穴部位:鎖骨外端と肩甲棘の間の陥凹部

17.天鼎(てんてい)

取穴部位:扶突穴の後下方1寸、胸鎖乳突筋後縁

18.扶突(ふとつ)

取穴部位:喉頭隆起の外方3寸で下顎角の下方1寸

19.禾髎(かりょう)

取穴部位:水溝穴の外5分

20.迎香(げいこう)

取穴部位:鼻孔の外5分、鼻唇溝中




手の陽明大腸経の流注の流れから、肩こり、上肢の痛み(上腕伸筋群、前腕伸筋群、母指腱鞘炎など)、歯痛、目の症状などのツボが多いですよ




次回は、「十二経脈(正経)」の一つ、足の陽明胃経についてお話しますね

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