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2020.10.05
骨折 ~手指中手骨骨折~
皆様、おはようございます
10月に入り、すっかり秋の涼しさが来ましたね( ^)o(^ )
早く紅葉みたいですね
岐阜市六条東にある鍼灸接骨院、
ながの鍼灸接骨院の院長、長野 有高です。

前回までに頭部、顔面、胸部,、脊椎、鎖骨、肩甲骨、上腕骨、前腕、手根骨の骨折についてお話させてもらいました

今日、ご紹介するのは、手指中手骨の骨折についてご紹介していきたいと思います。

手指中手骨とは

手指中手骨とは、手の手根骨の遠位に5本ずつ存在する細長い管状骨です。

中手骨は、手根骨と基節骨とで関節(それぞれCM関節、MP関節と呼ばれる)を構成しています。

ヒトの中手骨は、指節骨より長く、橈側から尺側の順に第1中手骨(母指中手骨)、第2中手骨(示指中手骨)、第3中手骨(中指中手骨)、第4中手骨(環指中手骨)、第5中手骨(小指中手骨)と呼ばれる。


中手骨骨折

手部の骨折の中では、中手骨骨折の頻度は、指骨骨折よりも低いが手根骨よりは高い。

中手骨骨折の分類

①骨頭部骨折

②頸部骨折

③骨幹部骨折

④基底部骨折


中手骨頚部骨折

中手骨頚部骨折は、別名、ボクサー骨折、パンチ骨折と呼ばれる。

第4,5中手骨に多い。

この骨折は、かなり頻度が高い。

中手骨頚部骨折の発生機序

手を軽く握って強打する際、発生する



中手骨骨幹部骨折

骨幹部骨折は外力の働きによって、横骨折や斜骨折、螺旋状骨折が生じる。

オーバーラッピング・フィンガーという障害になることもある。第2、第5中手骨では強く出現する。

※オーバーラッピングフィンガーとは手の中手骨・基節骨を骨折した際に回旋転位を残してしまう変形治癒

中手骨骨幹部骨折の発生機序

横骨折:
手背を強打しての直達外力

斜骨折、螺旋状骨折:
こぶしで物を強打した際の介達外力



第1中手骨基底部骨折

第1中手骨基底部骨折は、他の中手骨よ運動性が大きく、骨折部位によりBennet骨折、ローランド骨折、骨端線離開に分けられる。

Bennet骨折

Bennet骨折は、第1中手骨基底部掌尺側面の脱臼骨折ともいいます。

Bennet骨折の発生機序

母指を屈曲内転した位置で末梢より介達外力が作用し、あるいは母指が急激に外転を強制されて、中手骨基底部の掌尺側に三角骨の小骨片が発生し、同時に遠位骨片は関節包を損傷して橈側に脱臼する。

Roland骨折

Bennett骨折にみられる掌尺側の小骨片に加えて、背側にも骨片を有する。
Bennett骨折より複雑。


手の骨折は、周りに色々な腱がありますので、骨折すると変形が残りやすいです。
骨折しないようにしましょうね。

次回は、手指の指骨の骨折についてお話させてもらいますね

体に違和感があるなと思ったら、一人で悩まず、
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