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2017.07.09
手、手指の痛み ~TFCC損傷 (三角線維軟骨複合体損傷)~
皆さま、おはようございます。
蒸し暑い日が続きますが、体調はいかがですか?
水分補給は忘れないでくださいね。
岐阜市六条東にある鍼灸接骨院、
ながの鍼灸接骨院の院長、長野 有高です。

今までに手の病気として、ドケルバン病、ばね指、手根管症候群、ヘバーデン結節、ブシャール結節、関節リウマチ、母指CM関節症、ガングリオンについてお話しさせてもらいました

手の病気だけでも、色々あって、手を痛めているあなたにとって、私はどれなんだろうとお困りの人もいるのではないでしょうか?
でも、一つ一つ調べていくと、病気には特徴があります。
なので、私の病気はなんだろうとお困りの人は、病院、接骨院に行ってみて下さい。
必ず、あなたの病気が見つかると思いますよ!(^^)!

今日、紹介する病気は、TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)という病気です。
とても難しそうな病気ですが、意外と多い病気です。


ということで、第8回目の手、手指の病気は、TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)です。

まずは、TFCC(三角線維軟骨複合体)ってどこの場所??

ですよね


TFCC(三角線維軟骨複合体)

TFCCとは「三角線維軟骨複合体」のことをいいます。

TFCCは、尺骨頭と尺側手根骨の間にある尺骨三角骨靭帯、尺骨月状骨靭帯、掌側橈尺靭帯、背側橈尺靭帯、関節円板、尺側側副靱帯、三角靱帯などの複合体のことです

そのTFCCを構成するものには、4つの靭帯があります。

尺骨三角骨靭帯
尺骨月状骨靭帯
掌側橈尺靭帯
背側橈尺靭帯

それぞれが骨どうしをつなぎ止める役割を担い、手首の安定性を保っています。


TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)

手関節の小指側(尺側側)に存在する軟部組織である、三角線維軟骨とその周囲の靱帯(三角線維軟骨複合体)が損傷した状態です。

※手関節の母指側が痛む場合は、ドケルバン病を疑います


TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)の原因

損傷の主要因は外傷です。

転倒して手をついたりしたときなどの外傷

野球やテニスなどで使いすぎて痛める

慢性的な使いすぎ

加齢による変性で生じる場合もあります。


TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)の症状

手首の小指側(尺側側)に疼痛

手首を返す動作の制限

握力低下


TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)の診断

手首を小指側に返して、軸圧をかけると痛みが生じます。

前腕の回旋動作によって痛みが強くなります。


TFCC損傷 (三角線維軟骨複合体損傷)の治療

安静

固定

局所麻酔薬

手術


うちの接骨院では、電気療法、マッサージ、鍼灸、固定(テーピング)を施します。

もしも手首の小指側(尺骨側)に痛みがありましたら、TFCC損傷 (三角線維軟骨複合体損傷)を疑って下さい


次回も、手、手指の病気についてお話しさせてもらいますね。

手、手指に違和感があるなと思ったら、一人で悩まず、
まずはお電話を 058-213-7927

ご来院をお待ちしております
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