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2020.08.17
骨折 ~上腕骨骨折(下部)編~
皆様、おはようございます
お盆は、どのようにお過ごしでしたか?
私は、暑さを紛らわすために、郡上八幡の鍾乳洞に行きました
鍾乳洞は、涼しくて涼しくて最高でした!(^^)!
のんびり釣りをして体を休めれました
また、これから仕事頑張ります(*^-^*)
岐阜市六条東にある鍼灸接骨院、
ながの鍼灸接骨院の院長、長野 有高です。

前回までに頭部、顔面、胸部,、脊椎、鎖骨、肩甲骨、上腕骨の上部・骨幹部の骨折についてお話させてもらいました

今日、ご紹介するのは、上腕骨(下部)の骨折についてご紹介していきたいと思います。

上腕骨とは

上腕骨とは、近位端では上腕骨頭が肩甲骨と関節し肩関節を形成し、両端で太く中央でやや細い骨です。

遠位端では上腕骨滑車が尺骨の滑車切痕に包まれるように関節し腕尺関節を形成し、
橈骨とは上腕骨小頭が橈骨頭と腕橈関節を形成します。


上腕骨(下部)骨折

上腕骨の骨折は、この下部(遠位端部)の骨折が多いです。

特に幼少期に多くみられ、成長に伴う変形や関節機能障害を残すことが多い骨折です。

発生機序

衝突や強打による直達外力

手掌や肘を衝いて転倒時の介達外力


上腕骨下部骨折の分類

顆上骨折

内側上顆骨折

外側上顆骨折

通顆骨折

内顆骨折

外顆骨折

小頭骨折

滑車骨折

複合骨折

があります。


上腕骨顆上骨折

上腕骨顆上骨折は、幼少期に多く、肘周辺の骨折でもっとも多い骨折です。

正中・橈骨神経の損傷が多く、変形や関節機能障害も残しやすいので、治療の難しい骨折です。

上腕骨内側上顆と外側上顆の上の骨折です。

後遺症

阻血性拘縮(フォルクマン拘縮):筋肉の血行障害のため,筋組織が強く障害されて繊維性の瘢痕組織に置き換えられ,筋肉の伸縮性が失われて関節の可動制限をきたし,変形を生じたものをいう。フォルクマン拘縮とも呼ばれる。

骨化性筋炎:筋組織の骨化現象

屈伸障害(特に屈曲)

内反肘・外反肘(特に内反肘)


上腕骨外顆骨折

上腕骨外顆骨折は、顆上骨折の次に多い骨折で、幼少期に多い。

小児の骨折でもっとも偽関節になりやすく、内・外反肘変形(特に外反肘)を呈しやすい

遅発性尺骨神経麻痺になることも

遅発性尺骨神経麻痺:何年後かに、もしくは成人になってから尺骨神経が障害され、小指のしびれや麻痺が生じる


上腕骨内側上顆骨折

上腕骨内側上顆は、顆上骨折、外顆骨折の次に多い骨折で、少年期や思春期に多い。

急激な肘の外転が強制され、前腕屈筋などの牽引作用により、内側上顆骨折を起こす。

後遺症

肘関節の伸展障害

前腕回内制限





上腕骨の肘周辺の骨折は、子供に多い骨折なので、将来につながる機能障害を起こしやすいです。
子供が転倒して、肘を痛がっていたら、早く骨折ではないかレントゲンを撮りに行きましょう!!!


次回は、前腕骨の上部の骨折についてお話させてもらいますね

体に違和感があるなと思ったら、一人で悩まず、
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ご来院をお待ちしております
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